審査が甘い不動産担保ローン会社ってある?

審査が甘い不動産担保ローンとは?

不動産担保ローンとは、土地や建物などの不動産を担保にお金を借りるローンです。

担保がある分、銀行などの無担保ローンに比べて金利が低めで審査にも通りやすい傾向があります​。

特に銀行ではなくノンバンク(消費者金融系や専門の貸金業者)の不動産担保ローンは「審査が甘い」と言われ、銀行融資を断られた人でも申し込めるケースが多いのが特徴です​。

こちらでは、審査の難易度、金利・条件、審査スピード、審査基準、向いている人、安全性やリスクなどの観点から、日本全国で審査が比較的甘い不動産担保ローン会社について説明したいと思います。

審査の難易度(審査が甘いとは?)

不動産担保ローンの審査の難易度(審査が甘いとは?)

「審査が甘い」とは、融資の審査基準が柔軟で通過しやすいことを指します。

一般に銀行の不動産担保ローンは審査が厳格で、安定した収入や良好な信用情報が求められます。

一方、ノンバンク系の会社は不動産の担保価値を重視し、借り手の業績や信用情報に多少問題があっても融資が下りる場合があります。

例えば、アイフルグループの「AGビジネスサポート」では、赤字決算の会社や銀行借入をリスケ中(条件変更中)でも柔軟な審査で借入可能なケースがあります​。

また、「つばさコーポレーション」では、過去に税金滞納や債務整理中の方でも実際に融資した実績があるとされています​。

こうした例からも、多少経営状況が悪かったり信用情報に傷があったりしても、不動産という担保があれば審査に通りやすい傾向がうかがえます。

ただし、審査が甘いローンはその分金利が高めに設定される傾向があります。​

実際、上限金利が年15%近くに設定されているローンは「その分審査が甘く柔軟で借りやすい」という指摘もあります​。

つまり、貸し手は高い金利収入を得ることで、多少リスクの高い借り手にも融資する余地を持たせているのです。

金利や借入条件について

不動産担保ローンの金利や借入条件

金利は不動産担保ローンごとに幅がありますが、ノンバンク系ではおおむね年2~15%程度が多く見られます。

例えば、先ほど触れた「AGビジネスサポート」の不動産担保ビジネスローンは年2.49~8.99%(固定)程度の利率帯が提示されています​。(※変動金利型もあり)

同じく審査が柔軟な「セゾンファンデックス」(クレディセゾングループ)の事業者向けローンは年4.5~9.9%(固定)・変動金利型で年2.9~4.7%といった水準です​。

一方で、上限金利が高めの会社もあり、例えば「ファンドワン」は年2.5~15.0%​、「つばさコーポレーション」も年4.0~15.0%​となっています。

上限が高い分、信用力に不安がある人でも借りられる代わりに、条件次第では最大年15%近い利息が適用される可能性があります。

融資額(借入可能額)は担保評価によりますが、数十万円程度の少額から数億円単位まで幅広く対応する会社があります。

たとえば「MIRAIアセットファイナンス」は30万円~5億円まで融資可能​、「トラストホールディングス」は100万円~10億円という非常に大きな枠を用意しています​。

多くのノンバンク系ローンで数千万円から数億円規模の借入が可能なので、事業資金としてまとまった額を調達したい場合にも向いています​。

返済期間も商品によって様々で、短期のつなぎ融資的なものでは返済期間が数ヶ月~数年と短め(例:AGビジネスサポートは最長3年程度​)ですが、長期の融資も可能な会社があります。

セゾンファンデックス」は最長25年返済に対応しており​、「総合マネージメントサービス」という会社では最長35年もの長期返済ができるプランを提供しています​。

長期返済が可能なローンは、毎月の返済負担を抑えて計画的に返せるメリットがあります​。

一方、短期返済型のローンは金利は高くとも短期でサッと返す用途(例えば次の融資や売却で返済のメドが立っているケース​)に適しています。

審査スピード

不動産担保ローンの審査スピード

不動産担保ローンを扱うノンバンク各社は、スピード融資をアピールしているところが多いです。

例えば、AGビジネスサポートでは「通常1週間ほどかかる審査を最短1日で回答し、申込から最短3日で融資実行」とうたっています​。

セゾンファンデックスも申込後の簡易な仮審査を即日回答し、本審査も最短3営業日程度と迅速です​。

また、「MIRAIアセットファイナンス」は土日も営業しており、休日でも審査対応してくれるため「審査結果は最短即日回答、融資も最短翌日」のスピード感を打ち出しています​。

さらに、「トラストホールディングス」や「アクト・ウィル」も「場合によっては即日融資が可能」としています​。

​一方で、規模の大きな融資や複雑な案件では数日~1週間程度かかるケースもあります​。

銀行融資のように数週間~数ヶ月かかる審査と比べれば、ノンバンク系の不動産担保ローンは非常に迅速で、急ぎの資金ニーズに応えやすいのが魅力です。

審査基準(信用情報・年収など)

不動産担保ローンの審査基準(信用情報・年収など)

審査基準について公式に細かく公開されることは少ないですが、ノンバンク系では不動産の担保価値を最重視する傾向があります。

そのため、借り手の信用情報(過去の延滞や借入状況)や年収・業績については銀行ほど厳しく見ません。

実際に、「現在他社のカードローン返済中」「住宅ローン支払い中」でも申込可能で、不動産価値を見ながら柔軟に審査してくれる会社もあります​。

これは「担保さえ十分なら多少信用情報に不安があっても借りられるケースも多い」という意味であり​、銀行のように信用情報一発アウトとはならない可能性があります。

また、多くのノンバンク系不動産ローンは担保不動産の種類や状態についても柔軟です。

他社の抵当権が既についている第二抵当物件や、権利関係が複雑な借地権・底地といった不動産でも、幅広く審査対象に受け入れている会社があります​。

例えば「日宝」という会社は「二番抵当・借地・底地でもスタッフがしっかりサポートしてくれる」と公表しています​。

このように、銀行では敬遠されがちな条件の不動産でも融資可能にすることで、より多くの借り手を救済していると言えます。

保証人に関しても、多くは「原則不要」としています​。

法人が借りる場合は代表者の連帯保証が必要になるケースが一般的ですが​、それ以外に第三者の保証人を立てる必要は基本的にありません。

ただし、状況によっては例外的に保証人を求められることもあります​。

例えば担保物件の所有者が申込者と異なる場合(親族名義の不動産を担保にする等)には、その所有者に連帯保証を依頼されることがあるようです。

まとめると、ノンバンク系不動産担保ローンの審査基準はや「不動産の評価>信用情報・収入」という構図になりやすく、赤字決算の会社や創業まもない事業者でもまずは相談してみる価値があるとされています​。

実際、セゾンファンデックスも「赤字決算や創業初期の会社など、審査が不安な方もまずは相談を」と公式に勧めています​。

どのような人に向いているか

不動産担保ローン(どのような人に向いているか)

上記の特徴から、審査が柔軟な不動産担保ローンは次のような人に向いています。

銀行融資を断られてしまった人

銀行の審査に落ちた中小企業経営者や個人事業主でも、不動産担保があればノンバンクで融資できる可能性があります​。

例えば「業績が悪化して赤字が続いている」「他社借入が多い」「信用情報にキズがある」といった理由で銀行NGだったケースでも、担保次第で借入可能です​。

急にまとまった資金が必要になった人

支払い期日が迫った納税資金や仕入代金、あるいは相続税の納付や緊急の事業資金など、緊急資金ニーズがある場合に適しています。

ノンバンク不動産ローンは最短即日~数日で資金調達できるため​、時間がないときの頼みの綱になります。

例えば「売掛金の入金が遅れ手形決済がピンチ」といったケースでも、不動産を担保に乗り切った事例があります。

まとまった額を借りたい人(他の高金利債務を一本化したい人)

不動産担保ローンは貸付額が大きいため、消費者金融やカードローンからの借入を借り換え・おまとめするのにも向いています​。

実際、つばさコーポレーションなどは「他社借入の借り換えにもおすすめ」としており​、複数の高金利債務を不動産ローンに集約して返済負担を軽減するといった使い方も可能です。

個人向けでは、自宅や実家の不動産を担保にして住宅ローンやカードローンをまとめるケース、あるいは相続した不動産で相続税支払い資金を借りるケースなどが代表的です。

不動産を活用して資金調達したい人

土地を持っている地主や、不動産投資家(オーナー)がその不動産価値を生かして追加の資金調達をしたい場合にも適しています。

不動産業者向けに「転売用不動産の購入資金」「競売物件の入札資金」の融資メニューを用意している会社もあります​。

例えば「アクト・ウィル」では不動産業者が競売物件を落札するための短期資金を融資するといったサービスがあります。

このように、不動産ビジネスの機会を逃さないための橋渡し資金としても活用できます。

一方で、以下のような人にはあまり向きません。

すでに銀行から低金利で借りられる信用力の高い人が、あえて高めの金利を払ってノンバンクで借りるメリットは薄いでしょう。

また、担保不動産を失いたくない人や、安定した長期返済を極力低い利息で行いたい人(=返済猶予があり審査も問題ない人)は、まず銀行ローンを検討すべきです。

安全性やリスクについて

不動産担保ローンの金利や借入条件

不動産担保ローンで注意すべき安全性・リスク面のポイントを説明します。

1. 不動産を失うリスク

最大のリスクは、返済が滞った場合に担保に提供した不動産が競売などで処分されてしまうことです。

担保ローンでは借り手が返済不能になると、貸し手は担保不動産を売却して貸付金の回収に充てます。

当然ながら自宅や事業用不動産を失えば生活や経営に大きな支障が出ますので、返済計画には十分な余裕を持たせる必要があります。

特に、元金一括返済型(期間中は利息だけ払い、最後に元本をまとめて返す)の契約では、最後に大きな返済が来ますので事前に出口戦略を考えておかなければなりません。​

短期間で返済のメドが立っている場合に利用するのが望ましいでしょう。

2. 金利負担が大きい

ノンバンク系では上限金利が年15%前後と高めです​。

借入額が大きいと利息額も膨らみますし、高金利で長期返済すると総支払利息は相当な額になります。

最初の数ヶ月~1年程度は利息のみ支払いで据え置き、といったプランもありますが、その間も利息は積み重なります。

したがって、できるだけ早期返済するか、低金利の融資に借り換えることも視野に入れておくべきです。

審査が甘いからといって無計画に大金を借りると、利息の重圧で結局返せなくなる危険があります。

3. 貸金業者としての信頼性

今回挙げたような不動産担保ローン会社は、多くが正式に登録を受けた貸金業者です。

たとえばセゾンファンデックスは1984年設立の老舗で、関東財務局長登録や日本貸金業協会の会員でもあり信頼性があります​。

トラストホールディングスなど他の業者も都道府県知事登録を受け、協会に加盟している会社が多く、安全に利用できる業者と言えます​。

一方で、中には設立間もない新興業者(例:MIRAIアセットファイナンスは2024年設立​)や、貸金業協会に未加盟の業者もあります​。

無登録の違法業者は論外ですが、そうでなくても新しい業者は実績が少ないぶん慎重に検討しましょう。

大手グループ系(アイフルグループやクレディセゾングループなど)の会社はコンプライアンス面でも安心感があります​。

実際、セゾンファンデックスは「大手グループなので安心して利用できる」とPRされています​。

契約前には金利や諸費用、返済条件をよく確認し、不明点は担当者に質問するなどしてリスクを十分把握することが大切です。

4. 複数社への相談・相見積もりのすすめ

不動産担保ローンを利用する際は、一社に絞らず複数に当たってみることも安全策の一つです。

各社で不動産評価や融資条件が異なる場合があり、ある社では満額借りられなくても他社なら希望額が出る、といったことも起こりえます。

また審査落ちリスクを分散する意味でも、2~3社に同時に相談・見積もりを取るのがおすすめとされています​。

その際、各社の提示条件を比較検討すれば、自分にとって一番有利で安全な選択肢が見えてくるでしょう。

日本全国には、セゾンファンデックス​やAGビジネスサポート​、トラストホールディングス​、つばさコーポレーション​など審査が比較的甘い不動産担保ローン会社が多数あります。

それらは不動産という強力な担保を武器に、銀行より柔軟な審査と迅速な融資を実現しています。

審査に不安がある方や急いで資金調達したい方には心強い味方ですが、その反面高金利や不動産喪失リスクといった注意点もあります。

メリット・デメリットを正しく理解した上で、自分の状況に合ったローンを選び、計画的に活用するようにして下さい